オホーツクの秋を彩る真っ赤なサンゴ草って?
秋の夜長がだんだん楽しくなってきた
MintMammanです!
皆さん【さんご草】ってご存知ですか?
私はお仕事で話を聞くまでは全く知りませんでした。
実はこのさんご草。日本では絶滅危惧種として指定されている
珍しい植物なんです。
しかも塩湿地じゃないと育たないすごい植物なんです。
今回はこのさんご草にスポットを当てて紹介いたします。
ひとまずさんご草についての基礎知識
その名の由来は、1891年に日本で最初に見つかったのが北海道厚岸町厚岸湖のカキ島だった事からその名前がつけられました。
その後、見た目の形や秋に紅変する様子がまるで海にある珊瑚のようだとされ、現在の「サンゴ草」という呼び名が浸透しました。
日本でこのサンゴ草が見られるのは主にサロマ湖や能取湖(のとろこ)が群生地としては有名。その他、涛沸湖(とうふつこ)や野付半島など主に道東に分布しているんです。
北海道以外では愛媛県の一部でも見る事ができるようですよ。
サンゴ草の見ごろって?
サンゴ草の見ごろは紅変する9月中旬から10月上旬くらいまで楽しめます。秋以外は緑色のサンゴ草。そんな時に見に行ってもそんなにキレイではありません。やはり赤く染まっている方が空のブルーと相まってとっても美しいんです!
その年にもよりますが、大体見ごろ後半。
紅変も進んでいて燃えるような赤を楽しめるます。ただし、北海道の9月は日によっては寒くなっている日もあるので風を通さない素材の上着が一枚あると良いでしょう。
道東のサンゴ草群生地はいくつある?
主にサンゴ草群生地で現在有名なのは、およそ4か所。
そのそれぞれに違ったサンゴ草の魅力があります。
スリルあるつり橋を渡るとそこには静寂が広がるサンゴ岬(湧別町)
色々な角度からサンゴ草を楽しめる夕日が有名な
キムアネップ岬(佐呂間町)
サロマ湖とオホーツク海に挟まれた壮大な景色も楽しめるワッカ原生花園(北見市常呂町)
復活を遂げたサンゴ草群生地では一番の広さを誇る
卯原内サンゴ草群落池(網走市)
各スポットの詳しい魅力については
サンゴ草スポット記事でご紹介いたしますね。
育ててみたい?実は食べられるサンゴ草
海にあるサンゴに似て可愛らしいルックスのさんご草。
日本では天然記念物に指定され、絶滅危惧種の為採取は禁止されています。実は、海外では「野菜」として親しまれているんです。
使用法がアスパラと同じようなことからシーアスパラガスやサムファイヤーなどと呼ばれ場所によってはポピュラーな野菜なんです。
塩湿地で育つので元々塩味もついていて美味しいのだとか。
その昔は漁師さんの夏バテ防止としてポリポリかじりながら漁にでかけていたことも。
日本では勝手に採取して家の庭やプランターに入れたら最悪捕まります。
ですが、種自体は輸入が可能で手に入れる事もできるんですよ!
でも、育てる為には「塩湿地状態」にしないといけないのでなかなか育てるには大変ですね。
今回はサンゴ草の魅力とそのスポットなどご紹介しました。
是非、秋のドライブにサンゴ草群生地へ出かけてみてはいかがでしょうか。